ふるなび電力は寄附ではない|電力契約と電力ポイントの違い

「ふるなび電力」を調べると話が噛み合わないことがあります。電気の契約の説明が出てくるページと、寄附してもらうポイントの説明が出てくるページが混ざるからです。

混ざるのは当然で、名前の似た別物が2つ併存しています。しかも片方はふるさと納税ですらない。ここを切り分けないと、控除の計算まで狂います。

先に結論
  • ふるなび電力=株式会社ふるなび電力という別会社の電気の契約。寄附ではない。控除にも関係しない
  • ふるなび電力ポイント=特定の自治体に寄附してもらう返礼品のポイント。電気料金の支払いに充てられる。ただし2026年8月6日更新で寄附受付が停止している
目次

運営している会社からして別

ふるなびのトップページには「ふるなびオリジナルサービス」という一覧があって、カタログ・トラベル・クラウドファンディングなどが並んでいます。そこに「ふるなび電力」は入っていません。ドメインも別(p.furunavi.co.jp)です。

会社名株式会社ふるなび電力
設立2025年4月1日
事業内容小売電気事業
資本金1億円(資本準備金含む)
親会社株式会社アイモバイル(東証プライム・証券コード6535)
ふるなび電力の会社概要ページより(2026年9月21日確認)。

ふるなびを運営するアイモバイルの子会社が、2025年4月に電力の会社として作られた、という関係です。ふるなび本体とはアカウント連携でつながっているだけで、事業としては別。電気の契約なので、寄附金控除の対象にはなりません。当たり前のようですが、ここを取り違えている解説が意外とあります。

契約のほう:電気料金にふるなびコインが付く

家庭向けのプランは2つ。性格がはっきり分かれています(ほかに高圧・特別高圧の法人向けプランが別に用意されています)。

プラン料金の型コインの付与率公式の説明(要旨)
スマートプライスプラン市場連動型最大10%市場価格に連動して電力量料金が変動する。安いタイミングでは料金の削減が期待できる
ベーシックプラン単価固定型最大5%電力量料金単価をあらかじめ固定しつつ、電源調達費の変動を反映する
ふるなび電力のトップページより(2026年9月21日確認)。

公式が強調しているのは、これが一時的な特典ではないという点です。「新規契約キャンペーンなどの一時的な特典ではなく、ご契約期間中ずっと適用されるプランの標準仕様」と書かれています。

ただし「電気料金の10%」ではありません。対象額の定義が絞られています。

※ふるなびコインは、クレジットカードで決済された電気料金のうち再生可能エネルギー発電促進賦課金および電源調達費調整額を除いた電気料金お支払い額(税抜)が付与対象です。

ふるなび電力「ご利用の流れ」(2026年9月21日確認)

削られるのは3つ。再エネ賦課金と電源調達費調整額、それに消費税。さらにクレジットカードで決済された分に限られます。請求書の総額に付与率を掛けた数字にはならないので、そこは見込みを下げておいたほうがいい。付与は検針日の翌月下旬。ふるなび会員登録とアカウント連携が前提です。

付いたコインの使い道は、ふるなびのコインと共通です。Amazonギフトカード・PayPay残高・dポイント・楽天ポイントへの交換になります。交換レートに差があるので、そこはふるなびコインの記事のほうを見てください。

ポイントのほう:寄附でもらう無期限ポイント(現在は受付停止)

こちらがふるさと納税の側です。公式の説明を引きます。

ふるさと納税サイト「ふるなび」で特定の自治体へ寄附を行うことで貰える有効期限なしのポイントです。ふるなび電力ポイントは、1ポイント=1円としてふるなび電力の電気料金お支払いに利用できます。※現在、寄附受付を停止しております。(2026年8月6日更新)

ふるなび電力「よくあるご質問」(2026年9月21日確認)

寄附の返礼品として受け取ったポイントで、毎月の電気代を払える仕組みでした。期限なし。ふるなび側のお知らせにも、茨城県(県庁)の該当返礼品について2026年8月5日16:00から受付を停止した旨が出ています。

ここは正直に書いておきます。この停止が全自治体なのか、告知の出ている自治体だけなのかは、公式の記載からは判断できませんでした。ふるなび電力側は主語を書かずに「現在、寄附受付を停止しております」とだけ記載しており、ふるなび側のお知らせは個別自治体の1件だけ。少なくとも同社の案内上は、現時点で新たに申し込める状態ではないと読めます。

もう1つ、両者が交差する注記があります。

ポイントで充当された金額はふるなびコインの付与対象外です。

ふるなび電力「ご利用の流れ」(2026年9月21日確認)

電力ポイントで電気代を払うと、その分にはコインが付かない。両取りはできない設計です。

2つを並べるとこうなる

ふるなび電力ふるなび電力ポイント
正体電気の契約(小売電気事業)寄附の返礼品としてのポイント
ふるさと納税か違うそう
寄附金控除関係なし通常の寄附と同じ扱い
運営株式会社ふるなび電力寄附先の自治体(掲載はふるなび)
現在の申込受付中(対応エリア内)寄附受付を停止中(2026年8月6日更新)

検索して混乱するのは、この2つが同じ「ふるなび電力」という語を共有しているからです。読んでいるページのドメインを見るのが早い。p.furunavi.co.jp なら契約の話、ふるなび本体の返礼品ページならポイントの話。

契約を検討するなら、先に引っかかる条件

  • 対応エリア:「沖縄・一部離島を除く全国」。料金シミュレーターで選べるのは北海道/東北/東京/北陸/中部/関西/中国/四国/九州で、沖縄電力エリアは対象外と明記
  • 賃貸は条件付き:申し込めるが、「電気料金を管理組合等にお支払いしている方は契約いただけません」。高圧一括受電のマンションはここで止まる
  • 手元に要るもの:契約中の電力会社名、お客さま番号、供給地点特定番号(22桁)。検針票か契約中の会社のマイページで確認できる
  • 解約の連絡は不要:今の電力会社への解約手続きはふるなび電力が代行すると明記されている
  • 工事:スマートメーターが設置済みなら不要
  • 縛り:契約期間の縛りも解約金もない、と公式FAQに記載
  • 支払い:クレジットカード、またはふるなび電力ポイント。ポイント側が停止中なので、2026年9月時点では実質クレジットカードの一択

申し込みから供給開始までは、メールでの連絡が申込後1〜2週間というのが公式の案内です。

コインの付与率だけで決めると足をすくわれる

公式が自分で書いているリスク開示があります。ここは読んでおくべきところ。

ベーシックプランの電気料金は、基本料金、従量料金、電源調達関連料金、再生可能エネルギー発電促進賦課金の組み合わせで算出され、電源調達関連料金は、市場・制度の状況に応じて変動します。電源調達費調整額には上限がないため、燃料価格・市場価格の高騰時には大手電力会社の料金よりも割高になる場合がございます。

ふるなび電力「ご利用の流れ」注記(2026年9月21日確認)

単価固定型のベーシックプランでも上限のない調整額が乗ると書いてある。市場連動型のスマートプライスプランについても「市場価格の高騰時は、従来の固定単価のプランよりも高くなる場合もあります」と注記されています。

コインの付与率は電気料金の数%です。料金そのものが数%動けば消えます。付与率は決め手にならない——電力会社の乗り換えは、自分の使用量で料金を試算してから判断する話です。当サイトはふるさと納税を扱うサイトなので、電力契約の良し悪しまでは踏み込みません。ここまでが事実の整理です。

ふるさと納税として考えている人へ

「ふるなび電力で電気代がふるさと納税になる」という理解で来た場合、成り立つのは電力ポイント側だけで、そちらは寄附受付が止まっています。契約のほうは寄附ではないので、控除の枠とは無関係です。

今年の控除枠をどう使うかという話なら、通常の返礼品を見たほうが早い。日用品や家電のように生活費が浮くものを狙うなら家電の返礼品の考え方、そもそも枠がいくらか分からないなら控除上限額の記事から。

寄附金額の帯で絞れます。見るだけなら会員登録は要りません

よくある疑問

ふるなび電力の契約は、ふるさと納税の控除対象になりますか

なりません。ふるなび電力は株式会社ふるなび電力が行う小売電気事業で、寄附ではありません。控除に関係するのは、自治体への寄附だけです。

ふるなび電力ポイントはもう手に入りませんか

2026年8月6日更新で「現在、寄附受付を停止しております」と記載されています。全自治体で停止なのか一部なのかは公式の記載から判断できませんでした。再開の有無も含め、最新の状況はふるなびの該当ページで確認してください。

すでに持っている電力ポイントはどうなりますか

公式の説明では有効期限なしのポイントで、1ポイント1円としてふるなび電力の電気料金の支払いに使えるとされています。受付停止後の保有分の扱いについて、別途の案内は確認できませんでした。

電気料金をふるなびマネーで払えますか

払えません。「ふるなびマネーを利用して直接電気料金のお支払いはできません」と明記されています。支払い方法はクレジットカードと、受付停止中のふるなび電力ポイントです。

マンションでも契約できますか

賃貸でも申し込めるとされていますが、電気料金を管理組合等に支払っている場合は契約できないと明記されています。分からない場合は管理組合に確認するよう案内されています。

この記事の要点

  • 「ふるなび電力」は別会社の電気の契約。ふるさと納税ではなく、控除にも関係しない
  • コインの付与対象は、クレジットカード決済分から再エネ賦課金・電源調達費調整額・消費税を除いた額
  • 紛らわしい「ふるなび電力ポイント」は寄附でもらうポイントで、2026年8月6日更新で寄附受付停止中
  • 付与率より、料金そのものの変動幅のほうが大きく動く。公式もその旨を注記している

参照したのは、ふるなび電力のトップページ・ご利用の流れ・よくあるご質問・会社概要、およびふるなびのお知らせ(いずれも2026年9月21日確認)です。料金やプランの条件は変わります。契約を検討するときは、その時点のページを見てください。ふるなび全体のサービス構成はふるなびの評判を整理した記事にまとめています。ポイント付与が制度側でどう変わったかは2025年10月の付与停止の記事に。


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この記事を書いた人

ふるさと納税の制度と実務を、総務省の告示やポータル各社の公表情報といった一次情報をたどって検証している編集チームです。控除上限額の考え方、ワンストップ特例と確定申告の使い分け、返礼品の選び方まで、根拠を示しながら整理しています。なお当サイトは株式会社アイモバイルが運営するものではなく、第三者が運営する情報サイトです。

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